【神社で行われる祈念】

 

○大祓式

 神社では、6月30日(夏越)と12月31日(年越)に大祓が行われます。大祓は祭典の中の修祓(しゅばつ)それ自体が独立した儀式となって行われています。
 大祓は神職が大祓詞を奉上し、人形(半紙を人の形に切ったもの)で体を撫で、息を吹きかけます。こうして我が身の罪、積もり積もった心身の穢れ一切の災厄を消滅し清浄な本来の姿を取り戻すための信仰行事で、それによって無事平穏な生活を期待するわけです。神社によっては、茅の輪くぐりがありますが、これをくぐれば災厄を免れるという古くからの伝えに基づいています。


○七五三

 七五三は、古くは3歳の男女児の「髪置(かみおき)」、5歳の男児の「袴着(はかまぎ)」7歳の女児の「帯解き(おびとき)」のお祝いといってました。
 現代ではその年齢にあたる子供に晴れ着を着せて神社に参拝し、子供たちの健康と成長を感謝すると共に今後の健康と更なる成長を祈願する儀礼となりました。本来は数え年でお祝いしますが、最近では満年齢で行う割合も高くなり、また、参拝の日取りも11月15日にこだわらず、その前後の都合のよい日に参拝する方が多くなりました。
 当八幡宮でも前もってご連絡くだされば、いつでも参拝されて結構です。
 なお、参拝された方には、お守り・千歳飴などの神授品を差し上げております。


○初宮参り

 赤ちゃんが初めて神社にお参りして、神様の御加護のもと無事に誕生したことを感謝し、これからも健やかに成長するように祈ります。多くの場合、赤ちゃんは母方から贈られた晴れ着を着て、おばあちゃんに抱かれて両親とともにお参りします。
 男子は生後32日目、女子は生後33日目にお参りすることとなってなっておりますが、体の抵抗力の弱い赤ちゃんのことですから必ずしも日数にこだわらずに、生後30以後で暖かい天気のよい日や都合のよい日を選んでお参りするのが一般的となっております。
 なお、地方によっては「百日参り」といって百日前後でお参りするところもあるそうです。


○厄除け

 厄年には古来災いが多く、障りのある行動や振る舞いは慎む年であるとされています。
 厄除け祭は、厄年にあたった人が神社に参詣して災いを福に転ずるために厄除けのお祓いをうけ、災難を免れようとするものです。
 一般に、男性25,42,61歳、女性19,33,37歳で、その前後を前厄・後厄といいます。その中でも男性42歳と女性33歳は大厄とされています。
 これらの歳を災いの多い歳とするのは、決して迷信ではなく、この頃がちょうど肉体的な変調や社会的な転機のときでもあるからだと思われます。
 厄除け祭は、初詣・節分祭・各自の誕生日に御祈願される方が多いようです。


○地鎮祭

 建物を造る前に、その土地に鎮まる神々に建築する由を報告するまつりが地鎮祭で、「とこしずめのまつり」「じちんさい」または地祭り、鍬入れ式などと呼ばれます。
 現地で土地の神様をお招きして海の幸・山の幸をお供えし、お祓いのあと施主や工事関係者が、工事の無事を祈りながら昔のならわしに従って種々の所作を行うことで着工の奉告します。
 また、増改築など、神社で行う場合もあります。御神札を持ち帰り現地に竹にはさんで御神札の表が東か南を向くように立てます。このほか、古い家を壊す際、井戸や池を掘ったり埋めたりするときなど、古くから何を行う場合でも人々は神様に奉告し、無事を祈り作業を進めます。


○交通安全祈願

 現在、車は我々の生活になくてはならない存在となりましたが、それと同時に、いつ交通事故が起こるかわからないという不安を日々持たざるをえないようになりました。自分自身が気をつけていても事故は起こりえます。また一瞬の不注意で人生が急転し、一生重荷を背負うことにもなりかねません。
 当神社では、車を新しく買い替えられたときなど、運転される方はもちろんのこと同乗者の方の安全も御祈願しております。(車を社殿前の注連縄で囲んである祓所に乗り入れてもらっております。)そして祈願をして、お守り・キーホルダー・ステッカーを授与しております。
 運転者が、交通安全祈願をされることにより、なお一層の安全運転への自覚を新に持っていただければ幸いです。
(交通安全のお守りなどは、初詣や節分祭の際、社頭で受けることができます。)


○安産祈願

 赤ちゃんがまだ母親のお腹の中にいるうちから、私たちはよい子が生まれますようにと神様に祈る「着帯の祝い」つまり岩田帯を締めるお祝いを行う風習があります。
 古くから懐妊5カ月目の戌の日を選んでいますが、これは犬が安産であるので、それにあやかってのことといわれています。
 新しい「いのち」の誕生は、ひとえに神様のおかげであり、両親はもちろん家族一同そろってこれを喜び着帯の祝いをするとともに、氏神様に詣でて提示の健全な発育を願い、懐妊の奉告と安産を祈願しましょう。(祈願の際、岩田帯を持参されましたら、一緒にお祓いいたします。)


○年祝い

 父、母、祖母たちをはじめ一家のものが長寿であることほどおめでたいことはありません。長寿を祝う儀式を「年祝い(算賀)」といい広い意味で解釈した場合は、幼児期から始まる人生儀礼も含まれますが、通常は還暦以後のお祝いをさします。
 年祝いは右記などがあり、呼称にはそれぞれ由来があります。
 これらの祝いの年には神社に参拝して、無事に人生を送られたことへの感謝と喜びを神様に奉告し、家族そろってお祝いするとよいでしょう。
 また成長に合わせた人生儀礼のほかに、入学、卒業、就職など生活環境が変わるときも人生の大きな節目です。この折には、神社に参拝して、無事に過ごせるようにお願いしましょう。

古希 70歳
喜寿 77歳
傘寿 80歳
米寿 88歳
卒寿 90歳
白寿 99歳
上寿 100歳
茶寿 108歳
皇寿 111歳

 

トップページへ

inserted by FC2 system