【小鯖代神楽舞】

昭和43年  山口県指定無形民俗文化財指定

 小鯖代神楽舞は、地域の氏神様の鎮座する宮河内地区に古くから伝承されている舞で、昭和43年に山口県無形民俗文化財の指定を受けています。
 今から400年前の江戸時代初期、地域住民の家内安全・五穀豊穣を祈るため、八幡宮の氏子代表を伊勢に参らせ伝承を受けたものと伝えられています。
 小鯖八幡宮の古い神事記録の中に「元禄4年9月、米2斗を神楽舞へ」という記事があり、元禄時代にはすでに神楽舞があったことがわかります。
 現在も八幡宮の鎮座する宮河内地区の住民が代々引き継ぎ、八幡宮の秋祭りに舞を奉納しております。

●舞について

 神楽の構成員は、獅子頭2人,鼻舞1人,ひょうげ爺1人,おたま1人,大太鼓1人,小太鼓1人,鉦4人,笛7人で、獅子舞の交代要員を含めれば総勢25名くらいになります。
 神楽舞の内容及び順序は次のとおりです。

1.祠を中心に大太鼓,小太鼓,鉦,笛の奏者が並び演奏を始める。
2.ひょうげ爺の先導で、宝剣をくわえた獅子が舞い場を一巡りする。
3.祠の前に戻ると鼻舞が扇を広げて獅子を揶揄すると、獅子は扇を取ろうと乱舞し始めます。更に鼻舞は扇を簓(ささら)に持ちかえて獅子と舞わせます。
4.そのうち獅子はむくれて悲観的な舞い姿となります。
5.そこで鼻舞は獅子を叱咤激励すると獅子は再び陽気になり天高く舞い上がる姿(継獅子と称して人の肩にのり、右手に扇,左手に傘を持つ)となる
6.もとの姿にもどり、今度は蚤取り(獅子が体についた蚤をとる仕種をする)という舞をした後、もとの舞を数回繰り返して舞を納める。

 上記の舞の間、ひょうげ爺とおたまは身振りおかしく男女和楽の所作を演じて興を添える。

(演奏時間訳30分程度)

   

  

 継承者を育成し(小学生より)末永く伝承するため8月より週2回程度合計20日を目標に練習し、秋祭りに備えています。世相の移り変わりのはげしい昨今、古い伝統芸能を保存伝承していくことは大変困難でありますが、保存会会員各位一丸となって目的達成に向けて努めております。

 

 

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